2008/07/21(月)
私が初めて「フィンランディア」を聞いたのは、
25年ほど前、テレビ放映されていた世界名作劇場「牧場の少女カトリ」で、
BGMとして使われていたときであった。
「牧場の少女カトリ」は、
アウニ・ヌオリワーラによる原作をアニメ化した1984年放送作品で、
20世紀初頭のフィンランドが舞台のお話である。
9歳の少女カトリは、3年前にドイツに出稼ぎに行った母の帰りを待ちながら、
苦しい家計を助けようと、働きに出る。
そして、カトリが家畜番として働いた牧場の風景とともに流れていたのが、
この、「フィンランディア」であった。
北欧・フィンランドの壮大な自然、
緑豊かな森、
鳥のさえずり・・・
そんな情景をイメージさせるような、のびやかな、美しいメロディー。
私の中での「フィンランディア」は、「牧場の少女カトリ」の影響で、
このようなイメージがすっかり定着していたのだった。
ところが最近、
テレビでこの「フィンランディア」が演奏されているのを聴いて驚いた。
私の耳に飛び込んできたこの曲は、とても激しく、熱い曲だったからだ。
さらに、どこかで聞いたことがある旋律であった。
そう。ブルース・ウィリスの代表作「ダイハード2」の最後で、
ブルース・ウィリス演じる主人公がテロリストに打ち勝って、
妻の救出に成功する場面で流れていた曲なのであった。
そして、私がずっとイメージしていた「牧場の少女カトリ」の「フィンランディア」は、
交響詩「フィンランディア」の一部分で、
「フィンランディア賛歌」として有名な部分であるということもわかった。
「フィンランディア」
なんと激しく、なんと力強く、
そして、心のそこから熱い血潮がみなぎるような、
なんとパワーあふれる曲なのだろう。
そのヒミツは、この曲が生まれたフィンランドの時代背景に隠されているようだ。
「フィンランディア」が作曲された1899年当時、
フィンランドは帝政ロシアの圧政に苦しめられており、独立運動が起こっていた。
そんな中生まれたのがこの「フィンランディア」であった。
この曲のパワーは、たちまちフィンランドの国民の士気の高揚へとつながり、
ロシアの数々の弾圧にも耐えながら、ついに、1917年に独立を勝ち得るのだった。
この「フィンランディア」という曲が無かったら、
フィンランドという国は存在していなかったかもしれない、といわれるほど、
当時のフィンランドを大きく変えた曲であり、
その作中の「フィンランディア賛歌」は第2の国歌である、といわれるほど、
フィンランド国民に深く愛されている曲なのである。
勇気がほしいとき、
困難に立ち向かうパワーがほしいとき、
ぜひ聴いてみてほしい1曲である。
(演奏時間 約8分)
↓
25年ほど前、テレビ放映されていた世界名作劇場「牧場の少女カトリ」で、
BGMとして使われていたときであった。
「牧場の少女カトリ」は、
アウニ・ヌオリワーラによる原作をアニメ化した1984年放送作品で、
20世紀初頭のフィンランドが舞台のお話である。
9歳の少女カトリは、3年前にドイツに出稼ぎに行った母の帰りを待ちながら、
苦しい家計を助けようと、働きに出る。
そして、カトリが家畜番として働いた牧場の風景とともに流れていたのが、
この、「フィンランディア」であった。
北欧・フィンランドの壮大な自然、
緑豊かな森、
鳥のさえずり・・・
そんな情景をイメージさせるような、のびやかな、美しいメロディー。
私の中での「フィンランディア」は、「牧場の少女カトリ」の影響で、
このようなイメージがすっかり定着していたのだった。
ところが最近、
テレビでこの「フィンランディア」が演奏されているのを聴いて驚いた。
私の耳に飛び込んできたこの曲は、とても激しく、熱い曲だったからだ。
さらに、どこかで聞いたことがある旋律であった。
そう。ブルース・ウィリスの代表作「ダイハード2」の最後で、
ブルース・ウィリス演じる主人公がテロリストに打ち勝って、
妻の救出に成功する場面で流れていた曲なのであった。
そして、私がずっとイメージしていた「牧場の少女カトリ」の「フィンランディア」は、
交響詩「フィンランディア」の一部分で、
「フィンランディア賛歌」として有名な部分であるということもわかった。
「フィンランディア」
なんと激しく、なんと力強く、
そして、心のそこから熱い血潮がみなぎるような、
なんとパワーあふれる曲なのだろう。
そのヒミツは、この曲が生まれたフィンランドの時代背景に隠されているようだ。
「フィンランディア」が作曲された1899年当時、
フィンランドは帝政ロシアの圧政に苦しめられており、独立運動が起こっていた。
そんな中生まれたのがこの「フィンランディア」であった。
この曲のパワーは、たちまちフィンランドの国民の士気の高揚へとつながり、
ロシアの数々の弾圧にも耐えながら、ついに、1917年に独立を勝ち得るのだった。
この「フィンランディア」という曲が無かったら、
フィンランドという国は存在していなかったかもしれない、といわれるほど、
当時のフィンランドを大きく変えた曲であり、
その作中の「フィンランディア賛歌」は第2の国歌である、といわれるほど、
フィンランド国民に深く愛されている曲なのである。
勇気がほしいとき、
困難に立ち向かうパワーがほしいとき、
ぜひ聴いてみてほしい1曲である。
(演奏時間 約8分)
↓
2008/06/06(金)
同一のリズムと2つのメロディが延々と繰り返されるだけの曲。
なのに、一度聴くと忘れられない名曲。
『 ボレロ (Boléro) 』
「オーケストラの魔術師」 との異名を持つ、
フランスを代表する作曲家・モーリス・ラヴェルの作品である。
フランスの音楽といえば、ドビュッシーやフォーレのように、
幻想的なメロディーのイメージがあったのだが、
この「ボレロ」は、タイトルの示すとおり、
スペイン舞曲をイメージさせる情熱的な曲だ。
それもそのはずで、
もともとスペイン人役のバレエ曲として作られた曲なんである。
しかも、ラヴェルの母親は、スペイン北部のバスク地方出身で、
ラヴェル自身も、フランス南西部のスペイン国境近くで生まれたこともあり、
スペインをイメージさせる曲を作ることができたとしても不思議ではないんである。
この曲の特徴は、
1.最初から最後まで(最後の2小節を除く)同じリズムが繰り返される。
2.メロディもA、B、2つのパターンのみ
3.最初から最後まで1つのクレッシェンドのみ
だといわれている。
1.同じリズムの繰り返し
「タン・タタタタン・タタタタンタン/タン・タタタタン・タタタ・タタタタタタ」
のリズムを、小太鼓によって最初から最初まで休むことなく叩き続けられる。
私も曲を聴きながらチャレンジしてみたが、単純なようで、かなり難しい。
途中で自分がどのリズムを叩いているのか分からなくなるのだ。
プロともなれば、同じリズムを叩き続ける訓練はされているだろうが、
それでも、大変であることには変わりないと思う。
2.2種類のメロディ
落ち着きを感じさせるメロディと、どこか物憂げな、不安な感情を抱かせるメロディが、
交互に演奏される。
聴き進むにつれ、「次はどうなる?」と思わずにはいられなくなる。
3.クレッシェンド
最初は小太鼓のリズムに合わせてフルートのソロ、
続いて、クラリネットのソロ、続いて、様々な管楽器によるソロが続き、
聴き進むにつれ、楽器が一つ増え、また一つ増え、
どんどん厚みを増していく。
途中、トロンボーンのソロで山場を迎えると、
音の厚みが一気に増え、圧倒的な重厚感と高揚感でフィニッシュを迎える。
ラヴェル 『 ボレロ (Boléro) 』。
情熱的な恋をしたいとき。
熱く燃え上がりたいとき。
そんな時に一度聴いてみてはいかがだろう。
この曲の聴きどころは、
小太鼓、トロンボーンのソロ、終盤の転調による高揚、
ぜひ、注目して聴いてみてほしい。
(演奏時間・約15分)
↓
なのに、一度聴くと忘れられない名曲。
『 ボレロ (Boléro) 』
「オーケストラの魔術師」 との異名を持つ、
フランスを代表する作曲家・モーリス・ラヴェルの作品である。
フランスの音楽といえば、ドビュッシーやフォーレのように、
幻想的なメロディーのイメージがあったのだが、
この「ボレロ」は、タイトルの示すとおり、
スペイン舞曲をイメージさせる情熱的な曲だ。
それもそのはずで、
もともとスペイン人役のバレエ曲として作られた曲なんである。
しかも、ラヴェルの母親は、スペイン北部のバスク地方出身で、
ラヴェル自身も、フランス南西部のスペイン国境近くで生まれたこともあり、
スペインをイメージさせる曲を作ることができたとしても不思議ではないんである。
この曲の特徴は、
1.最初から最後まで(最後の2小節を除く)同じリズムが繰り返される。
2.メロディもA、B、2つのパターンのみ
3.最初から最後まで1つのクレッシェンドのみ
だといわれている。
1.同じリズムの繰り返し
「タン・タタタタン・タタタタンタン/タン・タタタタン・タタタ・タタタタタタ」
のリズムを、小太鼓によって最初から最初まで休むことなく叩き続けられる。
私も曲を聴きながらチャレンジしてみたが、単純なようで、かなり難しい。
途中で自分がどのリズムを叩いているのか分からなくなるのだ。
プロともなれば、同じリズムを叩き続ける訓練はされているだろうが、
それでも、大変であることには変わりないと思う。
2.2種類のメロディ
落ち着きを感じさせるメロディと、どこか物憂げな、不安な感情を抱かせるメロディが、
交互に演奏される。
聴き進むにつれ、「次はどうなる?」と思わずにはいられなくなる。
3.クレッシェンド
最初は小太鼓のリズムに合わせてフルートのソロ、
続いて、クラリネットのソロ、続いて、様々な管楽器によるソロが続き、
聴き進むにつれ、楽器が一つ増え、また一つ増え、
どんどん厚みを増していく。
途中、トロンボーンのソロで山場を迎えると、
音の厚みが一気に増え、圧倒的な重厚感と高揚感でフィニッシュを迎える。
ラヴェル 『 ボレロ (Boléro) 』。
情熱的な恋をしたいとき。
熱く燃え上がりたいとき。
そんな時に一度聴いてみてはいかがだろう。
この曲の聴きどころは、
小太鼓、トロンボーンのソロ、終盤の転調による高揚、
ぜひ、注目して聴いてみてほしい。
(演奏時間・約15分)
↓
2008/05/23(金)
ベートーベンといえば、
「厳しい」
「厳つい」
「怖い」
「怒っている」
「真面目」
私の中でいつもそんなイメージを描いていた。
小学生の頃の教科書に載っていたあの厳つい肖像画。
「運命」という、なんとも重々しいタイトルの曲。
そしてトドメは、音楽の時間で一度は聴かされる、あの、「ジャジャジャジャーン!!!」。
きっと、小学生の頃のこの体験が、
私の中に”よろしくないベートーベンのイメージ”を定着させてしまったのだろう。
このイメージのせいで、私はずっと、ベートーベンが苦手であった。
ベートーベンの曲を聴くと、気持ちがズンズンと沈んでいきそうで、
こわかったのだ。
そんな私のベートーベンに対するイメージを払拭してくれたのが、
「交響曲第7番」 であった。
人気ドラマ「のだめカンタービレ」の主題歌にもなった曲だ。
この「交響曲第7番」。 とにかく、楽しくなる曲なのだ。
ワーグナーが、「舞踏の聖化」といったように、
グレン・グールドが、「世界初のディスコミュージック」といったように、
とにかく、踊りたくなるような、楽しい曲なのである。
ゆっくりゆっくりと盛り上がりを感じさせる第1楽章。
ドラマ「のだめカンタービレ」での主題歌にもなった楽章だ。
「不滅のアレグレット」と絶賛された哀愁に満ちた第2楽章。
二つの旋律が、時には主旋律になり、時には伴奏になる。
二つがうまく絡み合って初めて一つの哀愁に満ちたロマンティックな曲になる。
まるで、理想の夫婦のように。
強烈なエネルギーと打ち上げ花火のフィナーレのような、
歓喜の乱舞を感じさせる第4楽章。
とくに、第4楽章でのティンパニの後ノリのリズムが、
今で言うダンスミュージックにも通じるリズム感を打ち出している。
華やかで、楽しくなる曲、「交響曲第7番」。
自分自身を元気づけたいとき。
気合を入れたいとき。
ノリノリ気分になりたいとき。
そんな時にぜひ聴いてみて欲しい作品だ。
では早速、ベートーベン 「交響曲第7番」 を味わっていただこう。
(演奏時間:約35分)
↓
「厳しい」
「厳つい」
「怖い」
「怒っている」
「真面目」
私の中でいつもそんなイメージを描いていた。
小学生の頃の教科書に載っていたあの厳つい肖像画。
「運命」という、なんとも重々しいタイトルの曲。
そしてトドメは、音楽の時間で一度は聴かされる、あの、「ジャジャジャジャーン!!!」。
きっと、小学生の頃のこの体験が、
私の中に”よろしくないベートーベンのイメージ”を定着させてしまったのだろう。
このイメージのせいで、私はずっと、ベートーベンが苦手であった。
ベートーベンの曲を聴くと、気持ちがズンズンと沈んでいきそうで、
こわかったのだ。
そんな私のベートーベンに対するイメージを払拭してくれたのが、
「交響曲第7番」 であった。
人気ドラマ「のだめカンタービレ」の主題歌にもなった曲だ。
この「交響曲第7番」。 とにかく、楽しくなる曲なのだ。
ワーグナーが、「舞踏の聖化」といったように、
グレン・グールドが、「世界初のディスコミュージック」といったように、
とにかく、踊りたくなるような、楽しい曲なのである。
ゆっくりゆっくりと盛り上がりを感じさせる第1楽章。
ドラマ「のだめカンタービレ」での主題歌にもなった楽章だ。
「不滅のアレグレット」と絶賛された哀愁に満ちた第2楽章。
二つの旋律が、時には主旋律になり、時には伴奏になる。
二つがうまく絡み合って初めて一つの哀愁に満ちたロマンティックな曲になる。
まるで、理想の夫婦のように。
強烈なエネルギーと打ち上げ花火のフィナーレのような、
歓喜の乱舞を感じさせる第4楽章。
とくに、第4楽章でのティンパニの後ノリのリズムが、
今で言うダンスミュージックにも通じるリズム感を打ち出している。
華やかで、楽しくなる曲、「交響曲第7番」。
自分自身を元気づけたいとき。
気合を入れたいとき。
ノリノリ気分になりたいとき。
そんな時にぜひ聴いてみて欲しい作品だ。
では早速、ベートーベン 「交響曲第7番」 を味わっていただこう。
(演奏時間:約35分)
↓
プロフィール



